縦繁障子ってなに?特徴と種類

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縦繁障子ってなに?特徴と種類

良い家をつくりたい。

先生、縦繁障子について教えてください。

建築とインテリア研究家

はい。縦繁障子は、縦方向の組子の数が多い障子のことで、7本以上ある場合は柳障子とも呼ばれます。

良い家をつくりたい。

組子の数は何本から縦繁障子と呼ぶのですか?

建築とインテリア研究家

7本以上です。ただし、「竪繁障子」と記載される場合もありますので、注意してください。

縦繁障子とは。

「たてしげしょうじ」とは、家屋のインテリアの用語で、縦方向に並んだ組子(桟)の本数が一般的な障子よりも多いものを指します。縦組子が7本以上あるものは「やなぎしょうじ」とも呼ばれます。また、「たてじょうしょうじ」と表記されることもあります。

縦繁障子の特徴

縦繁障子の特徴

縦繁障子は、縦方向に細長い桟が並べられた障子で、障子の伝統的な形式のひとつです。通気性を確保する目的で作られ、細く長い桟から入る光が適度に遮られ、室内を柔らかく照らします。また、縦桟が垂直に並ぶことでスラリとした印象を与え、空間を広く見せます。

柳障子と竪繁障子の違い

柳障子と竪繁障子の違い

-柳障子と竪繁障子の違い-

柳障子竪繁障子は、どちらも縦に細い桟子(さんじ)を使用した障子です。しかし、桟子の形状と配置に違いがあります。

柳障子は、柔軟性のある柳の枝を材料としています。桟子は丸みを帯びた形状で、横桟(よこざん)に平行に並べられています。これにより、柔らかく流れるような印象を与えます。

一方、竪繁障子は、硬い木材を使用します。桟子は角形で、縦桟(たてざん)が太く、横桟が細くなっています。縦桟と横桟は垂直に交差しており、直線的でシャープな印象です。

用途としては、柳障子は主に茶室や和室などの伝統的な空間で使用されます。竪繁障子は、モダンな和風空間や洋風建築にも取り入れられています。

縦繁障子の種類

縦繁障子の種類

縦繁障子の種類についてみていきましょう。縦繁障子は、主にその構造によって分類されます。

木枠張りタイプ最も一般的なタイプで、木枠に繊細な縦格子を張り付けたものです。格子にはさまざまな形状があり、竹やひのきなど、素材もさまざまです。

桟積みタイプ細い桟を積み重ねて障子を作るタイプです。格子のような縦線がなく、よりシンプルな見た目をしています。桟の幅や間隔を変えることで、デザインのバリエーションを持たせることができます。

引違タイプ2枚以上の障子が横にスライドして開閉するタイプです。開閉がスムーズで、開口部を広く取ることができます。また、障子を完全に取り外すこともできます。

縦繁障子の活用方法

縦繁障子の活用方法

縦繁障子の活用方法

縦繁障子は、さまざまなシーンで活用できます。例えば、間仕切りとして用いることで、広い部屋を適度に区切ってプライベート空間を確保できます。また、引き戸として使用すると、部屋の出入り口を美しく演出することができます。さらに、障子として取り付けることで、やわらかな自然光を室内に取り込み、和の趣を漂わせます。寺院や旅館などの伝統的な建物では、趣を添えるアクセントとしても活用されています。

縦繁障子のメリット・デメリット

縦繁障子のメリット・デメリット

– 縦繁障子のメリット・デメリット

縦繁障子のメリットとしてまず挙げられるのが、見た目のおしゃれさです。縦に細い桟が並んだデザインは、和モダンや伝統的な雰囲気を醸し出します。また、採光と通風に優れていることも特徴です。細い桟の間から光や風が通り抜けるため、部屋を明るく開放的に保つことができます。

一方、デメリットもあります。一つはプライバシーが確保しにくいこと。桟の間から外からの視線が入り込むため、室内が丸見えになってしまう可能性があります。また、防音性は低いため、外からの音が室内に響きやすくなります。加えて、掃除が大変な点も挙げられます。細い桟が多数あるため、ホコリがたまりやすいのです。

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