「蹴板」を知っていますか?建具の用語を解説

良い家をつくりたい。
『蹴板』について教えてください。

建築とインテリア研究家
『蹴板』とは、扉の下部に付けられる金属製の板で、扉を衝撃や汚れから守る役割があります。

良い家をつくりたい。
扉の縁のことを『框』と呼ぶんですね。

建築とインテリア研究家
はい。框は扉を保護し、意匠的な役割もあります。
蹴板とは。
「『蹴板』とは、扉などの下部に設置された、金属製の板のことを指します。建具の扉の周りに取り付けられた縁を『框(かまち)』と呼びます。扉は頻繁に開閉するため、框を取り付けて保護されています。デザイン性を重視したものもありますが、ガラスを挟んだ框戸もあります。このような扉は、人が通る際に足に当たってしまうことがあります。接触すると汚れや破損につながるため、衝撃から保護するために蹴板を下框に設置しています。金属製のものが多いのは、確実に保護するためです。特に屋外では、通常の鉄板ではなく、より強度のある鋼板を使用し、鋲でしっかりと固定するタイプもあります。」
建具の保護と安全を守る蹴板

-建具の保護と安全を守る蹴板-
蹴板とは、玄関や勝手口などの建具の下部に設置される部材で、建具の保護と安全を確保する役割を担っています。建具の開閉時に扉が床に擦れないよう高さを調整し、床部の傷つきや腐食を防ぎます。また、扉が開いた状態で強風による衝撃などを受けた場合、蹴板が扉を支えることで建具の破損や脱落を防ぐ効果があります。加えて、蹴板があることで足元が見えにくくならないため、出入り時の転倒事故を未然に防ぐ役割も果たしています。
蹴板の役割と特徴

「蹴板」という用語をご存じでしょうか?建具の用語のひとつで、ドアや引き戸の底辺に設置される部材のことです。蹴板の役割は主に次の3つが挙げられます。
まず、隙間風を防ぐこと。蹴板が床とドアの間に隙間を作らないように塞ぐことで、冷気やほこりの侵入を防ぎます。次に、足による衝撃からドアや床を守ること。蹴板はドアの底辺を保護することで、足が当たった際などの衝撃からドアや床の損傷を防ぎます。さらに、美観を向上させる効果もあります。蹴板はドアや床との調和を図り、全体の見た目を向上させることができます。
蹴板の素材と取り付け方

蹴板とは、和室や押入れなどの建具の下部に取り付けられる部材のことです。足をかけたり、建具と床とのすき間を塞いだりという機能があります。
蹴板の素材には、木、金属、プラスチックなどが用いられます。木は最も一般的で、高級感や温かみがあります。金属は耐久性が高く、モダンな印象を与えます。プラスチックは軽量で安価ですが、耐久性に劣ります。
蹴板の取り付け方は、ビス留めや釘打ちが一般的です。ビス留めはより強固に固定できますが、釘打ちの方が施工が簡単です。どちらの方法でも、蹴板の上部と下部をしっかりと固定することが大切です。
蹴板のデザイン性

蹴板のデザイン性は、建具の全体の見た目を左右する重要な要素です。蹴板は、幅や形状、素材によって、さまざまなデザインを生み出すことができます。例えば、幅広の蹴板は安定感を与え、細身の蹴板は軽快な印象になります。また、蹴板の形状も意匠性を高めることができます。アーチ状や波状の蹴板は、エレガントな雰囲気を醸し出します。さらに、素材もデザインに影響します。木製の蹴板はナチュラルな温かみがあり、アルミ製の蹴板はスタイリッシュで無機質な印象を与えます。これらさまざまな要素を組み合わせることで、個性的な蹴板のデザインが可能となり、建具の印象を大きく変えることができます。
意匠的な蹴板の活用

意匠的な蹴板の活用
蹴板は実用的な役割だけでなく、意匠的な要素としても用いられます。踏み板の色や素材と異なる蹴板を採用することで、階段の視覚的印象を変化させることができます。例えば、暗い色の踏み板と明るい色の蹴板を組み合わせれば、コントラストが生まれ、階段に立体感と奥行きが強調されます。また、テクスチャーのある素材や装飾的なパターンを施した蹴板は、階段に個性や高級感を与えます。さらに、蹴板を収納スペースとして活用することもできます。引き出しや棚などの機能を組み込むことで、階段下に収納スペースを確保することができます。