階段の蹴込みとは?その役割や種類

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階段の蹴込みとは?その役割や種類

良い家をつくりたい。

先生、『蹴込み』って何ですか?

建築とインテリア研究家

蹴込みとは、階段の踏み板と踏み板との間の垂直な部分のことだよ

良い家をつくりたい。

つまり、階段の側面ということですか?

建築とインテリア研究家

そうそう。蹴込みは階段の昇降における安全性を確保したり、美観を整えたりする役割があるんだ

蹴込みとは。

住まいとインテリアに関する用語で「蹴込み」とは、階段の踏み板と踏み板の間の垂直な部分を指します。

蹴込みの種類

蹴込みの種類

蹴込みの種類

蹴込みには、その形状や材料によってさまざまな種類があります。最も一般的なタイプは、木材で作られた「木製蹴込み」です。その他にも、鋼製、タイル製、石膏ボード製などがあります。また、蹴込みの形状もさまざまで、「ストレート型」「丸型」「スクエア型」などがあります。蹴込みは単なる装飾だけでなく、階段の構造上も重要な役割を果たします。

蹴込みの高さ

蹴込みの高さ

蹴込みの高さは、階段の使い勝手に大きく影響します。蹴込みが高すぎると上り降りが辛くなり、低すぎると転倒のリスクが高まります。一般的に、蹴込みの高さは15~20cm程度が適当とされています。

蹴込みの高さは、利用者の体型や用途によって調整することが大切です。高齢者や脚力の弱い方は低めの蹴込みが、若者や運動量の多い方は高めの蹴込みが適しています。また、荷物を運ぶなど機能性を重視する階段では、やや高めの蹴込みが適しています。

蹴込みの幅

蹴込みの幅

蹴込みの幅は、階段の設計において重要な考慮事項です。蹴込みの幅は、快適性、安全性、美観に影響します。標準的な蹴込み幅は150mm~220mmですが、使用目的や利用者に合わせて調整される場合があります。幅の広い蹴込みはより安定感があり、転倒を防ぐのに役立ちます。逆に、幅の狭い蹴込みはより急傾斜で空間を節約できますが、昇降に困難をもたらす可能性があります。また、蹴込みの幅は手すりや昇降時の動作性にも影響するため、全体的な設計計画の中でバランスを取ることが大切です。

蹴込みの角度

蹴込みの角度

蹴込みの角度は、階段を安全で快適に昇降するために重要な要素です。蹴込みが急すぎると、昇降時に足を高く上げなければならず、膝や腰に負担がかかります。逆に、蹴込みが緩すぎると、階段を昇降する時の安定感が失われます。一般的には、蹴込み角度は22~24度が適切と考えられています。この角度は、人間の歩幅と膝の屈伸運動を考慮した上で、昇降時における負担を軽減し、快適性を高めることができます。

蹴込みの材料

蹴込みの材料

蹴込みの材料には、主に木材石材が使用されます。木材は入手しやすく安価ですが、湿気に弱く傷つきやすいという欠点があります。石材は耐久性に優れ、高級感がありますが、重量があり加工が難しいという欠点があります。

近年では、タイルガラスプラスチックなどを使った蹴込みを採用するケースが増えています。これらはデザイン性の高さや耐久性の向上、コストを抑えられるというメリットがあります。また、外部用の階段には、滑りにくい金属が使われることが多くあります。

蹴込みの材料を選ぶ際は、外観や機能性、コストなどを考慮することが大切です。木製の階段は温かみのある雰囲気を演出できますが、濡れない場所での使用が望ましいでしょう。石材の階段は高級感がありますが、滑りやすいので注意が必要です。タイルやガラスを使った蹴込みはモダンな印象を与えますが、衝撃に弱いという欠点があります。

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