リグナムバイタ:癒しの木、生命の木

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リグナムバイタ:癒しの木、生命の木

良い家をつくりたい。

リグナムバイタってどんな木ですか?

建築とインテリア研究家

リグナムバイタは、別名「癒瘡木」とも呼ばれる中南米原産の広葉樹です。医療に利用されてきた樹液がその名前の由来です。

良い家をつくりたい。

特徴は何ですか?

建築とインテリア研究家

極めて重厚で、世界で一番比重の高い木材と言われています。加工が難しく、金属用の加工機を使用します。緑がかった褐色で、蝋のような肌触りが特徴的です。

リグナムバイタとは。

「リグナムバイタ」という樹木をご存じでしょうか。別名「癒瘡木」やラテン語で「生命の木」とも呼ばれ、古くから重宝されてきました。

その名のとおり、リグナムバイタは医療に用いられた樹液が由来です。中米から南米に分布するこの広葉樹は、樹高がわずか3メートル程度と小ぶり。成長が遅いため、木材としての利用には時間がかかります。

リグナムバイタの特徴は、何といってもその重厚な材質。世界で最も比重の重い木材と称されています。加工は難しく、通常は金属用の機械が必要とされます。

原木は緑がかった茶褐色で独特の色合いを帯び、蝋のようにしっとりとした柔らかい肌触りが魅力です。杖や印鑑などに用いられることも多いですが、その堅牢さと重厚さから、かつてはボーリングの球や滑車など、力が加わる用途にも使用されていました。

リグナムバイタとは何か

リグナムバイタとは何か

-リグナムバイタとは何か-

リグナムバイタは、ジンジャーブレッドプラムの木の心材です。西インド諸島原産ですが、熱帯アメリカ全域や亜熱帯アジアの一部でも見られます。その名前はラテン語で「生命の木」を意味する「リgnum vitae」に由来し、その優れた耐久性と薬効で知られています。

利用の歴史

利用の歴史

古代から、リグナムバイタはその薬効と実用性で珍重されてきました。古代南米では、現地の部族がその樹脂を傷の治療や虫よけに使用していました。中世ヨーロッパでは、リグナムバイタを細菌感染や発熱の治療に使用しました。その硬さと耐久性から、17世紀以降は高級家具や船舶の材料としても用いられるようになりました。また、その殺菌効果から、煙管や楽器の吹き口などにも使われていました。

木材の特性

木材の特性

リグナムバイタは、その優れた木材の特性で知られています。極めて硬く denseで、比重が非常に高いため、水に沈みます。その硬さは、鋼の半分以上にも及びます。また、リグナムバイタは耐腐朽性が高く、湿気や害虫に耐性があります。さらに、摩擦に耐性があり、その表面は滑らかで、ほとんど摩耗しません。これらの特性により、リグナムバイタは航海、楽器作り、製材などの用途に適しています。

加工の難しさ

加工の難しさ

リグナムバイタの加工の難しさは、その並外れた硬度と密度に由来します。その比重は水よりも高く、沈殿します。この驚異的な硬さは、精密機械を必要とし、加工を非常に困難にします。また、そのオイル含有率のため、工具が摩耗しやすくなり、作業が遅くなります。さらに、乾燥すると収縮率が大きく、歪みやひび割れが発生する可能性があります。そのため、リグナムバイタを加工するには、熟練した職人による高度な技術と忍耐が必要です。

用途

用途

用途リグナムバイタは、その並外れた硬度と耐久性から、さまざまな用途で使用されてきました。古代から、その木は武器や道具の材料として重宝され、その優れた耐腐食性から、ボートやデッキの建造にも使用されていました。さらに、リグナムバイタは、ビーズや置物などの装飾品や、野球のバットやビリヤードのキューなどのスポーツ用品の製造にも使用されています。その薬効でも知られ、関節炎やリューマチなどの痛みの緩和に伝統的に使用されてきました。

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