ヒノキの別名『タイヒ』とは?その特徴と用途

良い家をつくりたい。
タイヒとは何ですか?

建築とインテリア研究家
タイヒは台湾ヒノキの別名で、台湾の高地に分布する常緑針葉樹です。

良い家をつくりたい。
タイヒの特徴を教えてください。

建築とインテリア研究家
タイヒは独特の芳香を持ち、木理がまっすぐで緻密、木質は堅くて重く、耐久性と耐湿性に優れています。
タイヒとは。
「タイヒ」は、台湾ヒノキの別称です。台湾の北部、中部地方、阿里山、新高山といった高地に分布する、ヒノキ科の常緑針葉樹を指します。
淡黄白色の辺材と、やや赤みを帯びた淡黄褐色の心材が特徴です。独特の芳香を放つため、日本のヒノキと同様に建築用材として人気があります。
木目はまっすぐで緻密、木質は硬く重いです。耐久性と耐湿性に優れており、均質な材料を必要とする建築用材に適しています。脂分が多く光沢があるため、切削や加工が容易で、仏像などの彫刻用材としても用いられます。
建築用材としては、特有の芳香が価値を高めており、日本のヒノキと同様に広く使われています。日本の神社仏閣にも多く用いられます。優れた木材ですが、保護のため台湾全域で伐採が禁止されています。
タイヒとは

タイヒとは、ヒノキの別名の一つです。ヒノキは、日本をはじめとする東アジア原産の高木で、別名が多く存在します。タイヒはその中でも、特に広く知られている別称の一つです。ヒノキの別名が多数あるのは、各地で異なる呼び名で親しまれてきた歴史があるためです。また、タイヒの呼び名は、ヒノキの持つ特徴や用途に由来していると考えられています。
タイヒの特徴

タイヒの特徴としてまず挙げられるのは、その耐久性です。ヒノキには、優れた耐朽性と防虫性を持ち、水や湿気による腐食に強く、シロアリなどの害虫にも耐性があります。このため、ヒノキは建築材料や船舶の建造などに広く用いられています。
また、タイヒは特有の芳香も特徴です。この芳香には鎮静効果や消臭効果があるとされており、建材として使用された際には室内に爽やかな香りを漂わせます。さらに、ヒノキは比重が軽く、木目が細やかで加工性に優れています。これらの特徴により、家具や工芸品、楽器などにも利用されています。
タイヒの用途

-タイヒの用途-
タイヒは建築材料として重宝され、神社仏閣や住宅の柱、梁、板材などに広く用いられています。 その耐朽性と防虫性に優れ、長期にわたって腐食や虫害から建造物を守ります。また、その美しい木目と芳香が特徴で、高級家具や内装材としても人気があります。 このほかにも、民具や楽器、船舶の材料としても利用されています。タイヒは日本の伝統的な建築や工芸品に欠かせない貴重な木材です。
日本のヒノキとの違い

日本のヒノキとタイヒは、同じヒノキ科でありながら、別種の樹木です。タイヒは台湾原産で、日本のヒノキよりも背が高く、樹形が細長いことが特徴です。また、葉の形も異なり、タイヒの方が葉が大きく、裏面に白い斑点があります。
木材の性質でも違いが見られます。日本のヒノキは緻密で硬い木材ですが、タイヒは柔らかくて軽いです。そのため、日本のヒノキは建築材や家具材に用いられることが多いのに対し、タイヒは紙の原料や合板の材料として利用されています。
保護のため伐採禁止

保護のため伐採禁止
ヒノキは希少な木材のため、保護の目的で伐採が禁止されています。この禁止は、ヒノキの過剰な伐採による森林の破壊を防ぐことを目的としています。そのため、ヒノキの新規伐採は認められておらず、既存のヒノキ林の維持や管理によって資源の保全が図られています。この保護策により、ヒノキの貴重な生態系が保全され、将来世代にもその恩恵が受け継がれることが期待されています。