発泡壁紙の基礎知識と選び方

良い家をつくりたい。
発泡壁紙について教えてください。

建築とインテリア研究家
発泡壁紙は、ビニルシートに発泡剤を混ぜて熱を加えて膨らませたものです。

良い家をつくりたい。
なるほど。膨らむことでどういった効果があるのですか?

建築とインテリア研究家
衝撃を吸収したり、断熱効果を高めたりする効果があります。
発泡壁紙とは。
住宅の内装で使われる「発泡壁紙」とは、あらかじめビニルシートに発泡剤を混ぜ込んで、熱を加えて膨らませて作る壁紙のことです。
発泡壁紙とは?

発泡壁紙とは、その名の通り、素材の一部に発泡剤という泡発生剤を加えて作られた壁紙のことです。表面に凸凹や凹凸があり、柄や質感に奥行きや表情を持たせることができます。発泡剤によって、壁紙に柔らかい触感や弾力性を持たせることができ、部屋の印象を柔らかく暖かい雰囲気に変えることができます。
発泡壁紙のメリット

発泡壁紙のメリット
発泡壁紙は、その独特の質感と機能性により、住空間にさまざまな利点をもたらします。まず、発泡層が断熱効果を高め、室内の温度を一定に保つのに役立ちます。冬は暖かさを閉じ込め、夏は熱を遮断します。さらに、発泡層は遮音効果も発揮。騒音や振動を軽減し、静かで落ち着いた室内環境を作り出します。
また、発泡壁紙は耐久性に優れています。表面が凹凸しているため、小さな傷や汚れが目立ちにくく、摩耗や衝撃にも強いのが特徴です。この丈夫さは、キッズルームやペットがいるご家庭など、活発な使用が想定されるスペースに適しています。さらに、発泡壁紙はカビや細菌の発生を抑える抗菌性も備えています。
発泡壁紙のデメリット

-発泡壁紙のデメリット-
発泡壁紙はお手入れが容易で、遮音性や断熱性にも優れていますが、一方でデメリットもあります。 まず、表面が凹凸しているため、ホコリや汚れが溜まりやすい点です。また、表面が破れやすいので、鋭利なもので引っ掻いたりすると破損してしまう恐れがあります。さらに、吸湿性が高いため、湿気の多い環境ではカビが発生しやすくなる点にも注意が必要です。また、発泡壁紙は通常の壁紙よりも厚いため、貼る際に技術が必要なうえ、貼った後の調整が難しいというデメリットもあります。
発泡壁紙の選び方

発泡壁紙を選ぶ際には、用途や部屋の雰囲気に合うものを考慮することが大切です。例えば、水回りやキッチンなど湿気に強い場所には防カビ機能のあるタイプが適しています。また、保温性を高めたい場合は、厚みのあるタイプを選ぶとよいでしょう。デザインについては、部屋の雰囲気に合わせて、シンプルなものから柄物まで幅広い種類から選ぶことができます。自分の好みに合ったものを選び、快適な空間を作りましょう。
発泡壁紙の施工方法

発泡壁紙の施工では、一般的なクロス壁紙とは異なる手順が必要となることに注意が必要です。まず、糊付けは行わず、専用の裏紙剥がしのりを使用します。こののりを使用して壁紙の裏紙を剥がした後、壁に直接貼り付けます。接着にはローラーを使用し、壁紙全体にしっかりと圧力をかけます。また、継ぎ目の部分には専用のジョイントテープを貼り、目立たないように処理します。施工の際には、室内の換気を十分に行ってください。