家とインテリアの用語『イヌマキ』とは?

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家とインテリアの用語『イヌマキ』とは?

良い家をつくりたい。

イヌマキについて詳しく教えてください。

建築とインテリア研究家

イヌマキはマキ科マキ属の常緑針葉樹で、水やシロアリに強く、建材などに使用されています。

良い家をつくりたい。

他の呼び名は何がありますか?

建築とインテリア研究家

ニンギョー、サルモモ、クサマキなど、別名が多数あります。

イヌマキとは。

「イヌマキ」はマキ科マキ属の常緑針葉樹です。本州中部、四国、九州、沖縄の暖かい地域に分布しています。別名として「ニンギョー」「サルモモ」などがあり、樹高は最大で20メートル以上に達します。

イヌマキは水やシロアリに強く、耐朽性と保存性に優れています。そのため、建材や土木材、風呂桶などに使われています。辺材と心材の区別がつきにくく、黄白色をしています。年輪は幅が不均等で目立ちにくいです。樹脂分が多く、独特の匂いがあります。加工性は良いですが、光沢は出にくいのが特徴です。乾燥重量は0.48~0.65程度です。

特に沖縄ではシロアリの被害が多いことから、イヌマキの耐朽性が評価され、建築資材として広く使用されています。

イヌマキの特徴と別名

イヌマキの特徴と別名

イヌマキという名称は、漢字で「犬槇」と表記されます。イヌマキは低木から高木に育つ常緑針葉樹で、成長すると高さ20メートル近くにもなります。葉は濃緑色で細長く、対生しています。雌雄異株で、雄株は球形の実をつけます。

イヌマキは別名も多くあります。地域によっては「マンリョウ」や「ヤマモミ」と呼ばれたり、「サンリンボウ」や「ネンジュ」といった名前で親しまれています。また、その葉が犬の歯に似ていることから「犬歯木」という別名も持つようになりました。

イヌマキの分布

イヌマキの分布

-イヌマキの分布-

イヌマキは日本原産の木で、本州から九州までの温暖な地域に広く分布しています。主に照葉樹林帯の高地の森林で見られ、亜熱帯~温帯気候を好みます。また、海岸付近の風当たりの強い場所にも生育しています。耐陰性が強く、湿った場所を好む一方、乾燥にも比較的強いです。そのため、日本各地の公園や庭木としても広く植えられています。

イヌマキの用途

イヌマキの用途

イヌマキの用途は、その耐久性と害虫への耐性により、多岐にわたります。その硬くて腐りにくい性質から、主に土台柱、玄関柱、縁台など、屋外の木材として使用されています。また、庭木や生垣としても人気があり、その美しい緑色と手入れのしやすさが評価されています。神社や寺院の庭園でも、イヌマキはよく見られる存在で、枯山水の石組みの背景や、庭石との組み合わせで用いられています。さらに、イヌマキは盆栽の素材としても珍重されており、その独特な樹形や曲がりくねった幹が愛好されています。

イヌマキの木材としての性質

イヌマキの木材としての性質

-イヌマキの木材としての性質-

イヌマキは、耐久性と耐虫性に優れています。この特徴から、建築材や家具材として広く利用されてきました。特に、耐水性が高く、屋外での使用にも適しています。イヌマキの木材は、緻密で硬く、加工が難しいとされていますが、その美しさと耐久性から、高級木材として扱われています。また、防腐性に優れているため、シロアリなどの害虫にも強く、長期間の利用が可能です。これらの性質から、イヌマキは、神社仏閣や庭園の建造物、船舶の甲板材などに重用されてきました。

沖縄におけるイヌマキの重要性

沖縄におけるイヌマキの重要性

-沖縄におけるイヌマキの重要性-

沖縄地方において、イヌマキは単なる観賞用樹木以上の存在です。この常緑針葉樹は、伝統的な沖縄文化と自然環境に深く根差しています。イヌマキの丈夫な材木は、家屋や建造物の柱や梁として使用されてきました。また、屋敷の境界防風林として植えられ、プライバシーと天候からの保護を提供しています。

さらに、イヌマキの葉は抗菌・抗炎症作用があり、伝統医学でお茶や薬として利用されています。この樹木は建築材料、プライバシーの保護、健康上の利点に加えて、沖縄の景観に独特の緑と美しさをもたらしており、地元住民や観光客にとって大切な存在となっています。

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