家とインテリアの用語『納戸』を徹底解説

良い家をつくりたい。
先生、『納戸』の定義を教えてください。

建築とインテリア研究家
納戸とは、屋内にある、出入り口にドアが取り付けられた部屋状の収納スペースのことです。ただし、建築基準法で定められた居室の基準には当てはまらない場合があります。

良い家をつくりたい。
サービスルームやクローゼットとの違いは何ですか?

建築とインテリア研究家
サービスルームは、居室として利用できる基準を満たす部屋ですが、納戸は満たしません。クローゼットは、壁に埋め込まれた収納スペースで、ドアはありません。
納戸とは。
「納戸」とは、住宅の内部に設けられた、扉付きの部屋状収納スペースのことです。不動産広告などで「納戸」と記載されている場合、それは一般的に、建築基準法で定められた 居室 としての基準(採光や通風など)を満たしていない空間のことを指します。
本記事では、納戸の定義や、類似したスペースであるサービスルームやクローゼットとの違い、そして納戸を有効活用するための収納術について解説します。
納戸とは?定義と特徴

納戸とは、居住空間から独立した、物置や収納のためのスペースのことです。一般的に、家屋の床下や階段下などに設けられ、居住空間よりも狭い面積で構成されています。納戸の主な特徴としては、居住スペースとしての機能はなく、換気や採光が不十分な場合が多いことが挙げられます。また、壁や天井が簡素な仕上げとなっていることが多く、収納機能を優先した設計となっています。
サービスルームとの違い

サービスルームと納戸の違いは、その使用目的と間取りにあります。サービスルームは、主に家事や収納のために使われる小さな部屋で、間取りでは「S」と表記されることが多いです。一方、納戸は、より広く、主に物置や収納に使用されます。間取りでは「N」と表記されることが多く、クローゼットや押入れなどの収納スペースが備わっている場合があります。また、サービスルームは通常、窓があるのに対し、納戸は窓がないことが一般的です。
クローゼットとの違い

クローゼットとの違い
「納戸」は物品を収納するスペースですが、「クローゼット」とは異なる点があります。クローゼットは主に衣類や服飾品の収納を目的としていますが、納戸はより幅広い用途に使用できます。納戸には、布団や季節外の衣類、日用品、工具など、さまざまなアイテムを収納できます。また、納戸は通常、クローゼットよりも広く、扉も大きく設計されています。そのため、かさばるものや長尺物を収納するのに適しています。
納戸の収納活用術

納戸の収納活用術
納戸は、単なる収納スペースではありません。適切に活用すれば、居心地の良い生活空間を生み出すことができます。まず、アイテムをカテゴリー別に分類し、頻繁に使用するものは手の届きやすい場所に配置しましょう。季節外れの品物は、奥まった棚の上段に保管します。
さらに、縦空間を有効活用するために、棚やラックを導入しましょう。壁一面を棚で覆うことで、収納力が大幅にアップします。また、可動式の棚を使用して、収納するアイテムに合わせて棚の高さを調整することもできます。
不動産広告での「納戸」表示について

不動産広告では、「納戸」という表示がしばしば見られます。これは通常、主に収納に使用される小さな部屋を示します。ただし、法的な定義はなく、その大きさは物件によって異なります。また、「押し入れ」や「クローゼット」とは異なり、納戸には扉がなく、アクセスするのが難しい場合もあります。そのため、不動産広告で「納戸」の表示を見つけた場合は、その実際のサイズや使い勝手を確認することが重要です。