住まいに快適な空気をもたらす「熱交換」とは？

2024-03-21

住まいに快適な空気をもたらす「熱交換」とは？

良い家をつくりたい。

『熱交換』について教えてください。

建築とインテリア研究家

熱交換とは、第1種機械換気設備を使用して、給気と排気の熱を設備内で交換して、快適な空気を室内に取り入れる方法です。

良い家をつくりたい。

なるほど、要は空気を入れ替えながら、快適な温度を保つ仕組みなんですね。

建築とインテリア研究家

そうです。夏は室内の涼しい空気で外気を冷やし、冬は室内の暖かい空気で外気を温めます。熱回収装置もその一種です。

熱交換とは。

「住宅やインテリアの分野で用いられる『熱交換』とは、換気設備を導入して室内の空気を入れ替える際に行われる処理です。この設備は、室内から排出される空気と、新しい空気との間で熱を交換・中和することで、室内の空気を快適にします。

具体的には、夏場には部屋から排出される冷たい空気を利用して、外から入ってくる空気を冷却します。逆に冬場には、部屋から排出される暖かい空気を利用して、冷たい外気を暖めます。このように、部屋の空気を快適に保ちます。

熱交換装置は、熱交換を行う機器の一種です。」

熱交換とは？仕組みとメリット

「熱交換」とは、外気と室内の空気を入れ替える際に、それらの温度や湿度を交換・調整する技術です。この仕組みによって、新鮮な空気を屋内に取り入れつつ、室内の熱や湿度を逃がすことができます。

熱交換には、室内と室外の2つの空気の流れを作り、熱交換器と呼ばれる装置でそれらを接触させて行われます。この熱交換器を通ることで、外気は室内の熱を吸収して暖められ、室内の空気は外気の涼しさと湿度を吸収して冷やされ湿気を帯びます。これにより、室内の温度と湿度が外気温の影響を受けにくくなり、より快適な空間が保たれるのです。

第1種機械換気設備の仕組み

-第1種機械換気設備の仕組み-

第1種機械換気設備は、住宅全体の換気を機械で行う換気方式です。室外から空気を吸い込んで熱交換器で室内の空気と熱を交換し、その後、温めた空気を室内に送ります。同時に、室内の汚れた空気を排気口から屋外に排出します。

この仕組みによって、常に新鮮な空気を室内に取り入れることができます。また、室内の温度を一定に保つことができるので、快適な居住環境を作ることができます。さらに、エネルギー消費を抑える効果もあります。

夏場の熱交換：外気との温度差を緩和

夏場の熱交換では、外気との大幅な温度差が緩和されます。屋外の熱い空気が熱交換器を通過すると、冷やされて家の中に取り込まれます。一方、家内の暖かい空気は熱交換器を通過して屋外に排出されます。このプロセスにより、家の中の温度は外気温より低くなり、快適性が向上します。熱交換器は、熱を奪い合うことなく空気だけを交換するため、エネルギー効率に優れています。つまり、エアコンなどの冷房設備に頼らなくても、快適な屋内環境を維持できるのです。

冬場の熱交換：暖房効率の向上

冬場の熱交換は、住まいの暖房効率を向上させることができます。冷たい外気を室内に取り込み、室内の暖かい空気を外に排出する際、熱交換器が両方の空気の流れを利用して熱を交換します。このプロセスにより、暖房に使用されるエネルギーを節約しながら、室内を快適な温度に保つことができます。つまり、熱交換器は、冬場に暖房費を削減しつつ、快適な生活空間を維持するために役立つのです。