家とインテリアにおける「広小舞」とは？
良い家をつくりたい。
先生、『広小舞』って何ですか？
建築とインテリア研究家
それは屋根の軒先に設置する板のことだよ。垂木（屋根を支える材）の凹凸をなくして軒先を整える役割があるんだ。
良い家をつくりたい。
へぇ、屋根の凹凸を整えるんですね。瓦葺きの屋根では角度調整にも使われるんですか？
建築とインテリア研究家
その通り。一番下側の瓦の角度を他の瓦と同じにするために、広小舞の厚さを調整したり、上に『淀』という板を取り付けたりするんだ。
広小舞とは。
軒先にある「広小舞（ひろこまい）」とは、垂木の上に取り付ける厚めの板のことです。垂木は細く長い木材のため、歪みや凹凸が生じやすくなります。広小舞はこれらの凹凸を平らにし、軒先をまっすぐに整える役割があります。
また、野地板の先端を留める役割や、瓦葺き屋根では一番下の瓦の角度を調整する役割も果たしています。最近では、広小舞を使用せずに軒先までを野地板にした住宅が増えています。
広小舞とは？
-広小舞とは？-
「広小舞」とは、伝統的な日本建築において、柱と柱の間に張られる細い木製の部材のことです。その主な目的は、壁を支えることで、建物を頑丈で安定した構造にするのに役立ちます。広小舞は通常、竹や細い木材で作られ、垂直または水平に柱に取り付けられます。壁の仕上げ材である土壁や漆喰を塗る前に広小舞を設置することで、壁のひび割れや歪みを防ぐことができます。また、広小舞には断熱材や防音材としての役割もあり、建物の快適性を向上させます。
広小舞の役割
-広小舞の役割-
広小舞とは、壁や天井の骨格となる下地材です。柱や梁などの構造材と、その上に張られる板や布の間に設置され、建物の安定性と耐震性を高めます。また、断熱材や配線などの設備を隠蔽することもできます。
広小舞の種類としては、間隔が広い「真壁（しんかべ）」と、間隔が狭い「大壁（おおかべ）」の2種類があります。真壁は通気性と耐火性に優れますが、仕上げ材が限定されるというデメリットも。一方、大壁は仕上げ材の自由度が高いですが、通気性が悪くなる傾向があります。
現代では、耐震性の高い金属製の「メタルラス」や、軽量で施工性の高い「石膏ボード」も広小舞として使用されています。これらの材料は、従来の木製広小舞よりも耐火性や寸法安定性に優れています。
登りよどとは？
「登りよど」とは、家屋の外部に張られた竹や杉の薄い板を指します。これらの板は、建物の外壁からわずか数インチの高さまで上へ登り、壁を湿気や虫害から守ります。登りよどは通常、建物の上部に取り付けられ、屋根の軒先の下から外壁の底まで続きます。その主な目的は、雨水が壁の内部に浸入するのを防ぎ、建物の寿命を延ばすことです。
広小舞の厚み調整
広小舞における厚みの調整は、建物の構造や強度を確保するために重要な工程です。通常、広小舞は厚さ15mmから20mmの薄い板材を使用しますが、設置する場所や建物の構造によって、厚みを変える場合があります。
特に、開口部の近くの広小舞は、荷重に耐えられる強度を確保するために厚くする必要があります。また、耐震壁や耐火壁に設置する広小舞は、規定された耐火性能を満たすために、厚みのある石膏ボードなどを使用するケースがあります。
厚みの調整は、広小舞を適切に設置するために不可欠です。厚みの調整は、建物の耐震性や防火性、そして居住者の安全性を確保する上で重要な役割を果たします。
広小舞がない場合
広小舞がない家では、壁の強度が弱くなり、地震などの揺れに耐えられなくなる可能性があります。また、壁が薄くなり、断熱性が低下するため、室内の温度調節が難しくなり、エネルギー効率も悪くなります。さらに、防音性が低くなり、外部からの音や振動が室内に入りやすくなります。そのため、広小舞がない家では、構造上の問題や居住性の低下につながる可能性があります。
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