アトリウムとは?古代ローマから現代建築まで

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アトリウムとは?古代ローマから現代建築まで

良い家をつくりたい。

アトリウムについて教えてください。

建築とインテリア研究家

アトリウムとは、古代ローマの邸宅にあった広間のことです。中央部の天窓から採光され、床は石張りで、雨水を貯める水盤が置かれていました。

良い家をつくりたい。

現代ではどのような使われ方をしていますか?

建築とインテリア研究家

今日では、ホテルやオフィスのロビー、マンションのエントランスなどに設けられる、開放的な吹抜け空間のことを指します。上部にガラスの屋根があるものや、屋内庭園のようになっているものもあります。

アトリウムとは。

「アトリウム」とは、元々は古代ローマの邸宅で見られた広間のことです。天井の中央には天窓があり、床は石畳で中央には雨水を貯める水盤がありました。現代では、ホテルやオフィスロビー、マンションのエントランスなどに見られる、広々とした吹き抜け空間のことを指します。これらの吹き抜け空間には、上部にガラスの屋根が設置されている場合や、屋内庭園のようなデザインになっている場合もあります。

アトリウムの起源と歴史

アトリウムの起源と歴史

アトリウムの起源と歴史

アトリウムの概念は、古代ローマ時代にまで遡ります。元々、ローマの住宅の中央の部屋で、屋根付きの中庭空間でした。この部屋は、家庭の生活の中心であり、食事、社交、作業などに使用されていました。

中世には、アトリウムは中庭のある家の典型的な特徴となりました。ルネッサンス期になると、アトリウムは宮殿や公共建築物に採用され、威厳採光をもたらしました。19世紀になると、産業革命により鉄とガラスの建築が可能となり、現代的なアトリウムの出現につながりました。

現代建築におけるアトリウム

現代建築におけるアトリウム

現代建築において、アトリウムは壮大な空間を生み出す、重要な要素となっています。ガラスやスチールを多用し、自然光をふんだんに取り込むことで、明るく開放感のある環境を実現しています。これらのアトリウムは、集合住宅、オフィスビル、ショッピングモール、文化施設など、さまざまな種類の建物に取り入れられています。

現代建築におけるアトリウムは、単なる建築上の特徴にとどまりません。それらは、垂直方向につなぐ「社会空間」としても機能しています。建物内の異なるレベルや機能を視覚的に結び付けることで、コミュニケーションや交流を促進します。劇場のような多層構造のアトリウムは、観客が階層を超えてつながり、パフォーマンスを共感できる場を提供しています。

アトリウムのメリットとデメリット

アトリウムのメリットとデメリット

-アトリウムのメリットとデメリット-

アトリウムは、屋内に吹き抜けのある開放的で広々とした空間のことです。 自然光を取り入れ、風通しを良くするため、快適で健康的な環境を作り出すことができます。また、視覚的なつながりとコミュニケーションを促進し、全体的な生産性とチームワークを向上させる効果があります。

一方で、アトリウムにはいくつかのデメリットもあります。建設とメンテナンスのコストが高いことが挙げられます。また、音響環境が不十分になる場合があり、業務や集中力に影響を与える可能性があります。さらに、冷暖房費が高くなる可能性があり、特に共用スペースであれば、エネルギー消費の削減が課題となることもあります。

アトリウムのデザインのポイント

アトリウムのデザインのポイント

アトリウムのデザインのポイント

アトリウムのデザインにおいて重要なのは、自然光を取り入れることです。そのため、アトリウムには大きな窓や天窓が設けられ、インテリアに開放感と明るさをもたらします。また、アトリウムは吹き抜けになっていることが多く、垂直方向の空間を強調することで、広々とした空間が生まれます。さらに、アトリウムにはさまざまな素材が使用され、石材、ガラス、金属などが組み合わされることで、視覚的な興味が喚起されます。

アトリウムのあるおすすめの建築物

アトリウムのあるおすすめの建築物

アトリウムのあるおすすめの建築物

アトリウムの建築的な魅力を存分に堪能できる、世界中のおすすめスポットをご紹介します。古代ローマのコロッセオから現代的な博物館まで、多様なアトリウムが人々を魅了しています。

* -バージニア州アーリントンの国立航空宇宙博物館のメインアトリウム- 飛行機や宇宙船が宙に浮かび、周囲をガラス張りの壁が囲む壮大な空間で、航空宇宙の驚異を間近で体験できます。
* -ニューヨークのフランク・ロイド・ライト建築財団- ライト氏が設計したアトリウムは、幾何学的な形と自然光で満たされています。内部には、彼の象徴的な作品が展示されています。
* -ロンドンの大英博物館の中庭- 4つのアトリウムからなるこの中庭は、ガラス製の屋根で覆われており、自然光が差し込みます。エジプトの古代遺物から近代芸術まで、コレクションの一部が展示されています。
* -北京の中国中央テレビ局(CCTV)本部- OMAが設計したこのランドマーク的な建物は、アトリウムを積み重ねた形状で、まるで空中に浮かんでいるかのようです。展望台からは北京の街並みを一望できます。
* -ドバイのブルジュ・ハリファのコンコース- 世界一高い建物のコンコースは、噴水や高級ショップが並ぶ広々としたアトリウムです。建物の上層階にアクセスできる高速エレベーターがあります。

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