スタッコ仕上げでワンランク上の家づくり

良い家をつくりたい。
スタッコ仕上げってなんですか?

建築とインテリア研究家
スタッコ仕上げというのは、外壁などにセメントモルタルを塗って凹凸のある表面にする仕上げの方法だよ。

良い家をつくりたい。
もともとはイタリアで生まれたんですか?

建築とインテリア研究家
そうだよ。昔は消石灰に大理石や粘土の粉を混ぜて作っていたんだ。
スタッコ仕上げとは。
「スタッコ仕上げ」とは、建物の外壁などにセメントモルタルを塗り付け、その後表面がまだ柔らかいうちにローラーで押さえて、凸凹のある粗面仕上げにする塗装方法です。この手法はもともとイタリアで生まれ、消石灰に大理石や粘土の粉を混ぜた「スタッコ(化粧漆喰)」と呼ばれる材料を使用していました。しかし、近代以降はセメントモルタルを用いるのが一般的になっています。
スタッコ仕上げとは?

スタッコ仕上げとは、外壁にモルタルを塗布し、コテやローラーで仕上げていく工法です。イタリアやスペインなどの欧州を中心に古くから用いられてきた伝統的な工法であり、日本でも近年人気が高まっています。スタッコ仕上げは、その耐久性と美観性を兼ね備えています。モルタルは防水性や耐候性に優れており、激しい風雨や紫外線から外壁を守ります。また、コテやローラーによる加工でさまざまな質感や表情を生み出すことができ、建物の印象を大きく変えることができます。
スタッコ仕上げのメリット

スタッコ仕上げのメリット
スタッコ仕上げは、外壁に美しさと思わず触れたくなるような質感を添えるだけでなく、多くの実用的な利点も備えています。まず、優れた耐久性で知られており、湿気、ひび割れ、極端な気温から家を守ります。スタッコは断熱性にも優れ、家の温度を一定に保ち、光熱費を削減できます。さらに、耐火性も高く、家の安全性を向上させます。
スタッコ仕上げの種類

-スタッコ仕上げの種類-
スタッコ仕上げには、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、セメント、砂、水を混ぜたセメントスタッコです。耐水性が高く、外壁に使用されることが多いです。一方、樹脂スタッコは、樹脂をセメントに混ぜたもので、柔軟性があり、ひび割れに強いです。内部仕上げにも適しています。
さらに、アクリルスタッコは、アクリル樹脂をセメントに混ぜたもので、優れた耐水性と弾力性があります。シリコンスタッコは、シリコン樹脂をセメントに混ぜたもので、非常に耐候性が高く、長期にわたって美しさを保ちます。また、石灰スタッコは、石灰と砂を混ぜたもので、伝統的な仕上げ方法で、通気性と耐火性に優れています。
スタッコ仕上げのコスト

スタッコ仕上げのコスト
スタッコ仕上げは、見た目の美しさと耐久性の高さから注目されている工法ですが、そのコスト面が気になるところでしょう。一般的なスタッコ仕上げにかかる費用は、使用する材料や工法によって異なりますが、1平方メートルあたり3,000~8,000円ほどが相場とされています。また、下地処理や足場の組立などの関連費用も考慮する必要があります。さらに、スタッコ仕上げにはさまざまな種類があり、装飾的なデザインや模様を追加する場合は、追加料金が発生する場合があります。コストを抑えるには、シンプルなデザインや標準的な材料を使用したり、経験豊富な業者に依頼して無駄な出費を省いたりすることがポイントです。
スタッコ仕上げに適した家

-スタッコ仕上げに適した家-
スタッコ仕上げは、さまざまな家のタイプに適しています。特に、外壁の素材がモルタル、コンクリート、レンガなど、凹凸の少ないものであれば、よりきれいに仕上げることができます。また、直射日光や雨風の影響を受けにくい北面や東面に向いているのも特徴です。ただし、十分な換気ができないと湿気がこもって劣化を早めるため、通気性の良い壁下地や張り出しの軒が必要となります。