戸当たりを理解する→ 住まいに必要な金物

良い家をつくりたい。
先生、戸当たりについて教えてください。

建築とインテリア研究家
戸当たりとは、扉のハンドルが壁に当たらないように取り付ける金物のことです。床、幅木、建具の上枠などに設置されます。

良い家をつくりたい。
なるほど、扉と壁の保護のためのものなんですね。

建築とインテリア研究家
そうです。他にも、扉を最後まで開けるためのストッパーの役割も果たします。
戸当たりとは。
家やインテリアにおいて、「戸当たり」とは、ドアノブやレバーハンドルが壁にぶつからないように、床、巾木、ドア枠の上部、または枠に取り付ける金具のことです。
戸当たりの必要性と役割

住まいの中で戸当たりは、建具の開閉を滑らかにし、衝撃音を軽減する重要な役割を担っています。特に、建具の開閉時に発生する衝撃や振動を吸収することで、建具や壁の劣化を防ぎます。また、戸当たりの設置により、建具のガタつきを抑え、隙間風や騒音を防ぐ効果も期待できます。さらに、戸当たりは建具の正しい位置決めを行い、開閉時のスムーズな動作をサポートしています。
戸当たりの種類と選び方

戸当たりの種類と選び方
戸当たりにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。最も一般的なタイプは、マグネット式です。これは簡単に設置でき、ドアがしっかりと閉まります。ただし、磁力が弱いものだとドアが簡単に開いてしまうことがあります。
ラッチ式の戸当たりは、ドアの枠にラッチを取り付け、ドアを閉めたときにラッチがフックに引っかかるようにします。これにより、ドアをより確実に固定できますが、開閉に少し力が必要になる場合があります。
ローラー式の戸当たりは、ドアの底にローラーを取り付け、床に取り付けられた受け板に滑り込ませてドアを固定します。これにより、静かにドアを閉めることができますが、床に傷が付いたり、カーペットなどの柔らかい床ではうまく機能しない場合があります。
どのタイプの戸当たりを選ぶかは、ドアの重量、閉める頻度、取り付け場所などの要因によって異なります。重いドアや頻繁に開閉するドアには、マグネット式またはラッチ式が適しています。軽いドアや静かに閉めたい場合には、ローラー式が適しています。
戸当たりの取り付け方法

戸当たりの取り付け方法について説明します。戸当たりの取り付け位置は、ドアの開閉時に最も負荷がかかる部分を決めてから、その位置に合わせます。取り付けには、ドア枠にビスを打ち込む方法と、粘着テープで固定する方法があります。ビス打ちの場合は、ドリルで下穴を開けてから、ビスを打ち込みます。粘着テープの場合は、テープをはがして戸当たりの裏側に貼り付け、ドア枠に押し付けます。いずれの場合も、ドアがスムーズに開閉できるか確認してから取り付けを完了させてください。
戸当たりのメンテナンス

戸当たりのメンテナンスは、住まいの快適さとセキュリティを維持するために不可欠なものです。定期的に点検し、緩みや損傷がないか確認しましょう。緩んでいる戸当たりは、不快な音や隙間風を引き起こす可能性があります。損傷した戸当たりは、防犯機能が低下し、侵入者につけ込まれる恐れがあります。
メンテナンスを行う際は、戸当たりを固定しているネジを締め付けます。緩んでいるネジはドライバーで簡単に締めることができます。また、戸当たりの可動部に潤滑油を塗布することで、スムーズな動作を確保できます。潤滑油はホームセンターなどで購入できます。
さらに、戸当たりの素材によって適切なメンテナンス方法が異なります。金属製の戸当たりは錆びやすいので、定期的に防錆剤を塗布することが重要です。一方、プラスチック製の戸当たりは、直射日光に長時間さらされると劣化しやすいので、陰涼場所に設置することを心がけましょう。
戸当たり使用時の注意点

戸当たりを使用する際には、いくつか注意点があります。 適切な位置に取り付けないと、戸がスムーズに開閉できなくなったり、戸が壁に当たって傷ついたりする可能性があります。また、戸を閉めたときに戸当たりがしっかりと当たってズレないようにすることが重要です。戸当たりの固定が不十分だと、戸が揺れたり、勝手に開いてしまったりすることがあります。さらに、戸当たりは定期的に清掃して、汚れやゴミが溜まって戸の開閉を妨げないようにする必要があります。