壁紙の施工方法『突き付け』の詳細解説とメリット

良い家をつくりたい。
「突き付け」について教えてください。

建築とインテリア研究家
「突き付け」とは、壁紙施工におけるジョイント方法の一つです。

良い家をつくりたい。
を重ね切りせずに仕上げるとのことですが、重ね切りとの違いはなんですか?

建築とインテリア研究家
重ね切りでは壁紙端部をそのまま重ね合わせていきますが、突き付けではあらかじめ耳の部分をカットして、端を突き合わせて仕上げる手法です。
突き付けとは。
「突き付け」とは、壁紙を張る際のジョイント方法で、壁紙の端部をあらかじめカットしておき、重ねることなくぴったりと突き合わせて仕上げる技法です。
突き付けとは?

突き付けとは、壁紙の施工方法の一つで、壁紙同士の端と端をぴったりと合わせる貼り方のことです。継ぎ目が目立たなくなり、壁面に一体感が出ます。通常は、継ぎ目を目立たなくするために壁紙同士に約5mmの重ね代を設けますが、突き付けではこの重ね代をなくします。そのため、よりすっきりとした印象に仕上がるのが特徴です。
突き付けのメリット

-突き付けのメリット-
突き付け工法では、継ぎ目が一切なく、壁紙が壁面にぴったりと貼られるため、美観に優れています。継ぎ目が目立たないことで、高級感と統一感のある空間を演出できます。また、継ぎ目が少ないため、汚れやホコリが蓄積しにくく、衛生面でも優れています。さらに、継ぎ目が無いことで壁紙の耐久性が向上し、傷や破れが生じにくくなります。
突き付けに適した壁紙

突き付けの手法に適している壁紙には、次のような特徴があります。
・継ぎ目が目立ちにくい突き付けでは壁紙同士をぴったりと重ねるため、継ぎ目が目立たない壁紙が適しています。
・伸縮性に優れている突き付けでは壁紙に伸縮性を持たせることで、壁のゆがみや伸縮に追従できます。伸縮性に優れた壁紙は、突き付けに適しています。
・厚みがある突き付けでは壁紙の厚みがあることで、重ねたときに重なり部分が目立ちません。厚みのある壁紙は、突き付けに向いています。
また、無地や柄がシンプルな壁紙も突き付けに適しています。柄が複雑な壁紙は、突き付け時に柄合わせが難しくなり、継ぎ目が目立ちやすくなります。
突き付けの施工方法

-突き付けの施工方法-
突き付けとは、壁紙と壁紙が重なりなくピッタリと接するように施工する方法です。施工手順は次のとおりです。
1. -壁紙を切る-壁の大きさに応じて壁紙を切ります。突き付けでは、壁紙同士が重ならないように注意する必要があります。
2. -糊を塗る-壁紙の裏側に糊を塗ります。糊は均等に塗り広げましょう。
3. -壁紙を貼る-糊を塗った壁紙を壁に貼ります。壁の端から順番に、たるみやしわが出ないように注意して貼ります。
4. -ジョイントローラーで圧着する-壁紙同士の継ぎ目をジョイントローラーで圧着します。これにより、壁紙同士がしっかりと接合されます。
5. -余分な壁紙をカットする-壁の角や端の部分に余分な壁紙があれば、カッターナイフでカットします。
突き付けに失敗しないコツ

突き付けに失敗しないコツ
壁紙を突き付ける際に失敗を防ぐためには、いくつかのコツがあります。まず、壁紙の余白を切り取るときは、まっすぐに切る必要があります。曲がっていると、突き付けるときに隙間ができたり、重なったりしてしまいます。また、壁紙を貼る前に壁面をきれいにするのが重要です。埃や汚れがあると、壁紙が剥がれやすくなったり、気泡が入ったりします。さらに、壁紙を貼るときは、上から下へ均等に圧力をかけながら貼るようにしましょう。そうすることで、気泡やシワを防ぐことができます。