すべり出し窓のすべて
良い家をつくりたい。
すべり出し窓とは具体的にどんな窓ですか?
建築とインテリア研究家
窓枠の溝に沿って回転するように開閉する窓だよ。
良い家をつくりたい。
回転軸の向きによって種類があるんですか?
建築とインテリア研究家
そう。縦方向だと縦すべり出し窓、横方向だと横すべり出し窓と呼ぶよ。
すべり出し窓とは。
「すべり出し窓」は、窓の枠の内側にある溝に沿って窓枠がスライドし、窓ガラスが回転しながら開閉する窓です。気密性が高いため、断熱性の高い住宅に適しています。すべり出し窓には、回転軸が縦方向の「縦すべり出し窓」と、横方向の「横すべり出し窓」の2種類があります。
すべり出し窓とは
さて、いよいよすべり出し窓について詳しく見ていきましょう。顧名思義、すべり出し窓とは、横軸方向に窓枠からはみ出すように開く窓のことです。一般的な窓とは異なり、蝶番で固定されておらず、窓枠にレールが設置されており、そのレールを滑るようにして開閉します。この開閉方式により、窓の外側へ張り出すように開くのが特徴です。
すべり出し窓の仕組み
すべり出し窓の仕組みは、フレームの溝に沿って水平にスライドする可動パネルで構成されています。パネルはハンドルで操作され、内側に傾きます。この傾いた角度により、窓を閉じた状態でも換気が可能になります。また、他の窓タイプに比べて気密性が高く、雨風や寒さを防ぐのに優れています。さらに、スライディングウィンドウとは異なり、レールがないため、清掃やメンテナンスが容易です。
すべり出し窓のメリット
すべり出し窓のメリットは数多くあります。まず、換気性に優れています。窓の下部が外側に可動するため、新鮮な空気を室内に取り入れながら、室内のこもった空気を排出できます。そのため、結露を軽減し、空気の循環を促進できます。また、防犯性に優れています。窓が外側に開くので、外から侵入されるリスクが低くなります。さらに、防火性能も高く、火災時に煙や熱を逃がすことができます。
すべり出し窓のデメリット
すべり出し窓のデメリット他のタイプの窓と比較して、すべり出し窓にはいくつかの欠点があります。まず、開けたときに外側に大きく張り出すため、狭いスペースでは設置に不便な場合があります。また、雨風が強いときは、窓枠との間に隙間が生じて雨漏りの原因となることがあります。さらに、換気のために少ししか開けられないため、空気の循環が十分ではない場合があります。
すべり出し窓の種類
すべり出し窓の種類
すべり出し窓には、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、上部または下部が軸となり、外側または内側に開閉する”片側すべり出し窓”です。また、左右両側に軸があり、中央から外側に向かって開く”両側すべり出し窓”もあります。さらに、開閉方向に合わせて、上部軸の”上すべり出し窓”や、下部軸の”下すべり出し窓”に分けられます。また、窓枠の形状によって、直線的な”直線すべり出し窓”と、緩やかな曲線を描く”曲線すべり出し窓”が用意されています。これらの種類を組み合わせることで、さまざまなデザインのニーズに対応できます。
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