すじかいで家を強固に!耐震性の向上と施工方法

良い家をつくりたい。
すじかいってなんですか?

建築とインテリア研究家
すじかいとは、柱と柱の間に対角状に入れる補強部材のことです。耐震性を高めるために使用されます。

良い家をつくりたい。
建築基準法で決められているんですか?

建築とインテリア研究家
はい。建築準法では、耐震性を確保するために一定の割合ですじかいを使用することが義務付けられています。
すじかいとは。
建築用語の「筋交い」とは、柱と柱の間に斜めに設置する補強部材のことです。耐震性を高める効果があるので、建築基準法で一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられています。筋交いは、十字に交差させる「ダブル」タイプと、片側だけに付ける「シングル」タイプがあります。
すじかいとは?

すじかいとは、地震や台風の横揺れから建物を守るための構造補強のひとつです。三角形またはX字型の部材を壁や屋根に取り付け、建物の骨組みを強化します。この三角形の構造が揺れを分散させ、地震時の建物の倒壊を防ぎます。
耐震性の仕組み

耐震性の仕組み
すじかいは、地震などの横揺れに対して家の歪みや倒壊を防ぐための重要な構造部材です。壁や柱だけでは横揺れに耐えられませんが、すじかいを追加することで、家の剛性を高め、揺れを抑制することができます。すじかいは通常、斜めに配置され、壁や柱と接合されます。地震が発生すると、揺れによってすじかいに力が加わり、壁や柱を内側から支えます。これにより、家が歪んだり倒壊したりするのを防ぐのです。
建築基準法における義務づけ

建築基準法における義務づけ
1981 年の耐震基準改定以降、新築住宅や増築部分にはすじかいの設置が義務付けられました。これは、地震などの横揺れに対して建物を強固にし、倒壊や損傷を防ぐためです。すじかいは、屋根や壁に斜めに取り付けられ、建物の剛性を高めます。耐震基準では、建物の規模や構造によって、すじかいの設置本数や種類が規定されています。
シングルとダブルの違い

シングルとダブルの違い
すじかいには、シングルタイプとダブルタイプがあります。シングルタイプは、1本の材木を斜めに取り付けるだけのシンプルな構造です。一方、ダブルタイプは、材木を2本組み合わせてX字型に配置するものです。両タイプとも耐震性を向上できますが、ダブルタイプの方がより高い耐震性を発揮します。また、ダブルタイプは材料の無駄が少なく、施工が比較的容易であるというメリットもあります。
施工時の注意点

施工時の注意点は、すじかいを確実に設置するために欠かせません。まずは、筋交いのサイズや形状が設計図面と一致していることを確認しましょう。また、木材に腐食や割れがないかもチェックします。設置時には、筋交いの両端を柱や土台にしっかりと接合します。接合方法は釘打ちや金物取り付けですが、使用する釘や金物は構造計算に基づいて適切に選定することが重要です。さらに、筋交いの角度が規定通りであることも確認し、筋交いの間に隙間がないように緊結を行います。