知っておきたい家とインテリア用語『鳥の子紙』

2024-03-21

知っておきたい家とインテリア用語『鳥の子紙』

良い家をつくりたい。

先生、『鳥の子紙』って何ですか？

建築とインテリア研究家

『鳥の子紙』とは、良質の和紙の一種で、雁皮などを原料として作られます。

良い家をつくりたい。

手漉きと機械漉きで種類があるんですか？

建築とインテリア研究家

はい。手漉きのものを『本鳥の子紙』と呼び、機械漉きのものを『鳥の子紙』と区別しますが、現在は機械漉きでも本鳥の子紙に近い質のものが作られています。

鳥の子紙とは。

住まいとインテリアの分野でよく使われる言葉「鳥の子紙」。これは、雁皮（ガンピ）を主な原料に、楮（コウゾ）などを加えて漉いた上質な和紙です。

手作業で漉いたものを「本鳥の子紙」と呼び、機械で漉いたものを「鳥の子紙」と区別することが一般的でした。しかし、近年では技術の進歩により、機械漉きでも風合いが「本鳥の子紙」に近いものが生産されています。

鳥の子紙とは？

鳥の子紙とは、和紙の一種で、その名の通り鳥の卵の殻を原料にしています。繊維が細かいため、しなやかで破れにくく、独特の風合いがあります。表面はややザラザラしており、淡いベージュがかった色味をしています。古くから書道や掛け軸に使用され、その耐久性と美しさから重宝されてきました。現代では、ランプシェードやインテリア小物など、さまざまな用途に用いられています。その吸湿性が高いため、日本の湿度が高い環境でも調湿効果が期待できます。

雁皮と楮の和紙

-雁皮と楮の和紙-

和紙にもさまざまな種類があり、雁皮（がんぴ）紙と楮（こうぞ）紙は特に上質なことで知られています。雁皮紙は、北海道産の雁皮から作られていて、薄くしなやかで破れにくく、耐久性に優れています。一方、楮紙は、広く栽培されている楮から作られており、繊維が丈夫で、光沢と堅牢性があります。これらの紙は、書道や絵画、工芸品など、伝統的な日本の芸術や工芸によく使用されています。

本鳥の子紙と鳥の子紙の違い

本鳥の子紙と鳥の子紙の違いを知ることが重要です。本鳥の子紙は、鳥の羽根を原料とした高級な紙で、光沢があり美しい風合いが特徴です。一方、鳥の子紙は、木質パルプやコットンなどの植物繊維から作られる紙で、本鳥の子紙に似た質感を持っていますが、光沢は控えめです。本鳥の子紙は高い耐久性で知られ、障子や襖などに使用されますが、鳥の子紙は壁紙や包装紙などのより幅広い用途に使用されます。

機械漉きの鳥の子紙の進化

かつて、鳥の子紙はすべて手漉きで作られていましたが、現在では機械漉きのものが主流となっています。機械漉きは、手漉きよりも生産効率が高く、品質も安定しています。また、印刷技術の進歩により、機械漉きの鳥の子紙にはさまざまなデザインや柄がプリントされるようになり、バリエーションが増えました。さらに、近年では、軽量化や耐久性の向上など、機械漉きの技術は日々進化を続けています。これにより、鳥の子紙は従来の用途だけでなく、より幅広いインテリアや装飾に使用されるようになり、現代のインテリアにおいて欠かせない素材となっています。