フォールディング窓とは?特徴と魅力

良い家をつくりたい。
先生、フォールディング窓ってどんな窓ですか?

建築とインテリア研究家
フォールディング窓は、折り戸のように折りたたんで開閉できる窓だよ。

良い家をつくりたい。
折りたたんで全開にできるんですね!用途はありますか?

建築とインテリア研究家
リビングとウッドデッキを一体化させたり、開放的な空間を作ったりするために使われることが多いね。
フォールディング窓とは。
「フォールディング窓」は、住宅やインテリアで使用される窓の種類です。この窓は、枠の上下に設置された溝に沿って、折りたたみ式ドアのように折り畳んで開閉します。そのため、フルオープンウィンドウとも呼ばれ、完全に開け放つことができます。
近年では、高さ180cm以上のテラス向けのフォールディング窓が、リビングルームとウッドデッキなどの間に設置されることが増えてきました。晴れた日には、テラス窓を折り畳んで全開にし、リビングルームとウッドデッキを一体化して利用することができます。
フォールディング窓に使用される建具や窓枠の素材には、アルミ、スチール、樹脂、木材などがあります。
フォールディング窓の特徴

フォールディング窓が持つ特徴をご説明します。まず、目立つのはその高い開閉性です。他のタイプの窓とは異なり、フォールディング窓は複数のパネルで構成されており、折りたたみ式になっています。これにより、最大80%近くまで開口することができ、空間や採光を大幅に確保できます。
また、フォールディング窓は空間の有効活用にも優れています。他の窓のように左右に開くのではなく、折りたたんで収納するため、開閉時のスペースを必要としません。さらに、パネルの構成を柔軟に調整できるので、開口部の大きさを自由にカスタマイズできます。
加えて、フォールディング窓は耐候性にも優れています。高品質な素材と構造により、風雨や過酷な天候に耐えられます。また、断熱性にも優れており、室内の温度を維持し、エネルギー効率を高める効果があります。
フォールディング窓のメリット

フォールディング窓は、その名の通り、折りたたむように開閉する窓です。この仕組みには、いくつかのメリットがあります。
まず、省スペース設計が挙げられます。フォールディング窓は折りたたんで壁際に収納できるため、開けた際に室内に大きく出っ張らず、空間を有効活用できます。特に、スペースの限られた都市部での住宅や、狭いバルコニーを持つマンションに適しています。
さらに、換気効率の向上もメリットです。フォールディング窓は、複数の窓パネルを一度に開くことができるため、大きな開口部を確保できます。これにより、室内に十分な換気を促し、空気を循環させることができます。窓を開けたときの風の通りが良いため、快適で健康的な空間づくりに役立ちます。
フォールディング窓のデメリット

-フォールディング窓のデメリット-
一方、フォールディング窓にはデメリットも存在します。まず、他の窓のタイプと比較して、耐久性が低いことが挙げられます。折りたたみ構造のため、開閉時の衝撃に弱く、強風などで破損する可能性があります。さらに、気密性や断熱性が劣る傾向にあります。そのため、冬の寒さや夏の暑さが室内に伝わりやすくなります。また、清掃が難しいことも考慮する必要があります。折りたたみ式の窓の溝や隙間は汚れがたまりやすく、清掃に時間がかかります。
フォールディング窓が適している場所

フォールディング窓が適している場所には、開放的な空間と採光を求める場所が挙げられます。例えば、リビングルーム、ダイニングルーム、サンルーム、庭園に面した客室などです。また、換気性の向上を図りたいキッチンや浴室、パントリーにも適しています。さらに、移動が容易なクローゼットや収納スペースなど、狭いスペースを有効活用したい場所でもそのメリットを発揮します。
フォールディング窓の価格帯

フォールディング窓の価格帯は、材料、サイズ、設置方法によって異なります。一般的な住宅用フォールディング窓の場合、1平方メートルあたり3万円~6万円程度が相場です。ただし、フレームに高級木材を使用した高品質なフォールディング窓や、大型で複雑な構造の窓は、より高価になる傾向があります。また、設置方法も価格に影響し、セルフビルドではなく業者が設置する場合には、人件費が加算されます。