外倒し窓とは?仕組み・特徴・用途を徹底解説

良い家をつくりたい。
外倒し窓ってなんですか?

建築とインテリア研究家
窓枠の下部を軸にして、窓の上部を外側に倒して開ける窓のことだよ。

良い家をつくりたい。
じゃあ、押出し窓のことですか?

建築とインテリア研究家
そう、押出し窓とも呼ばれるよ。
外倒し窓とは。
「外倒し窓」とは、上下の軸を使って、窓の上部を外側に傾けるタイプの窓のことです。「押出し窓」とも呼ばれます。
近年では、プライバシー保護や防犯性を高めるため、特殊フィルムをコーティングしたり、一定角度以上に開かないようにストッパーを備えた外倒し窓も増えています。
建具や窓枠に使われる素材としては、アルミ、スチール、樹脂、無垢材などがあります。
外倒し窓の仕組み

外倒し窓の仕組みとは、窓枠の上部に軸があり、窓が外側に倒れるように開閉する仕組みです。ハンドルを内側に回転させると、連結されているアームが動作し、窓が外側に約90度まで倒れます。この倒れた状態から、さらにハンドルを回転させることで、窓を完全に外枠から取り外すこともできます。この仕組みにより、窓をわずかに開けて換気をすることも、窓全体を開けて清掃するのも容易になります。また、外倒し窓は雨風が強い場合でも閉まっており、雨水の浸入を防ぎます。
外倒し窓の特徴

外倒し窓の特徴は、その独特な開閉方法にあります。窓枠の上部が軸となり、外側に倒れるように開きます。この動作により、室内に新鮮な空気を十分に取り込みながら、プライバシーも確保できます。さらに、雨が降っていても開けることができるため、換気が不十分になるのを防ぎます。また、外側から手が届きにくい構造となっているので、防犯性にも優れています。
外倒し窓の用途

外倒し窓の用途
外倒し窓は、そのユニークな構造により、さまざまな用途に適しています。最も一般的な用途は、換気です。窓を内側に倒すと、外気を取り入れながら雨の侵入を防ぐことができます。このため、バスルームやキッチンなどの湿気を排出するのに便利です。
また、外倒し窓は非常口として使用できます。窓が内側に倒れるため、外で手が届かない場所で逃げ道を確保できます。さらに、採光としても優れ、窓を完全に開けると、広い開口部から十分な光を取り入れることができます。そのため、暗い部屋や廊下を明るくするのに適しています。
外倒し窓の素材

外倒し窓の素材には、主に以下のようなものがあります。
* アルミ 耐久性と耐腐食性に優れ、比較的軽量でコストも抑えられます。
* 樹脂(UPVC) 断熱性や気密性に優れ、結露の発生を抑えることができます。また、カラーバリエーションが豊富なので、外観との調和しやすい点がメリットです。
* 木材 温かみのある風合いが特徴で、断熱性にも優れていますが、耐久性や耐候性で劣ります。経年変化による腐食や変形を防ぐため、定期的なメンテナンスが必要です。
外倒し窓のプライバシー保護と防犯性

外倒し窓のプライバシー保護と防犯性
外倒し窓は、高いプライバシー性と防犯性を備えています。まず、プライバシー保護の観点では、窓を少しだけ傾斜させることで、室内の様子を外から見られるのを防ぐことができます。さらに、防犯性が高いのも外倒し窓の特徴です。窓を完全に閉じた状態では、窓枠に固定され、外からこじ開けたり破ったりするのは非常に困難です。また、窓を傾斜させて換気をする際にも、一定角度以上に開けることができないため、侵入者を防ぐことができます。