和襖とは？伝統的な襖との違いを解説
良い家をつくりたい。
先生、「和襖」と「量産襖」の違いは何ですか？
建築とインテリア研究家
和襖は木製の組子に紙を重ねた伝統的な襖で、量産襖は発泡系やダンボールなどの芯材を使った襖だよ。
良い家をつくりたい。
では、「板襖」と「和襖」の違いは何ですか？
建築とインテリア研究家
板襖は組子にベニヤ板を貼ったもので、和襖は紙を重ねているのが違いだよ。
和襖とは。
日本の住まいにおける「襖」という仕切りには、伝統的な「和紙襖」と現代的な「量産襖」があります。
和紙襖は、木の骨組み（組子）に多くの和紙を重ねて貼った伝統的な襖です。
一方、量産襖では、木製組子の代わりに発泡スチロールやダンボール、ペーパーコアなどの軽くて安価な芯材を使用しています。
また、軽量化を目的とした「板襖」もあり、簡単な組子にベニヤ板を貼り付けた構造になっています。
和襖の特徴と種類
和襖の特徴と種類
和襖は、伝統的な襖とは異なる独自の特性を持っています。素材として、麻布、綿布、和紙などが使用されており、織り方は平織りまたは綾織りです。質感は柔らかくしなやかで、透け感があり、光を柔らかく拡散します。また、耐久性に優れ、長期間の使用にも耐えられます。
和襖の種類も豊富で、織り柄や色によって分類されます。市松文様や格子文様などの伝統的な文様から、無地や抽象的な柄まで、幅広いバリエーションがあります。
量産襖との違い
量産襖との違い
量産襖は、工場で大量生産されたもので、伝統的な和襖とは異なる点がいくつかあります。まず、材料が異なります。量産襖は、一般的にMDF（中密度繊維板）などの安価な素材で作られるのに対し、伝統的な和襖は、通気性と耐久性に優れた和紙を使用しています。また、量産襖は、機械で接着剤を使用して製造されることが多い一方、伝統的な和襖は、手作業で糊を使用して組み立てられます。これにより、量産襖は、伝統的な和襖よりも硬く、折れにくくなっています。さらに、量産襖は、通常、限られたデザインしかありませんが、伝統的な和襖は、様々な色や柄から選ぶことができます。
板襖との違い
板襖との違い
板襖は、木材や厚手の紙を張り合わせたパネルで構成されています。そのため、襖紙よりも丈夫で、耐火性にも優れています。また、板襖は一般的な襖より厚みがあり、防音性にも優れています。しかし、板襖は襖紙よりも重く、開閉操作が大変になる場合があります。また、板襖は襖紙よりもコストがかかります。
和襖のメリットとデメリット
和襖のメリットとデメリット
和襖は、洋風襖と比べて以下のようなメリットがあります。まず、通気性が良いため、室内の湿気を調節して快適な空間を保つのに役立ちます。また、天然素材を使用しているため、肌触りが良く、アレルギーを起こしにくいです。さらに、調湿性や防虫性に優れており、長持ちします。
一方で、和襖にはデメリットもあります。まず、洋風襖に比べて値段が高いです。また、汚れや傷に弱く、お手入れに手間がかかります。さらに、破れやすいので、取り扱いに注意が必要です。
和襖選びのポイント
和襖選びのポイント
伝統的な襖と同様に、和襖を選ぶ際にはデザインや和紙の種類が重要です。和紙は質感や風合いが異なるため、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選択できます。また、和襖の枠組みである骨組には桐や杉などの素材が使用されています。素材によって耐久性や防湿性が異なるので、使用目的に応じて検討しましょう。さらに、障子の開閉システムにも工夫が施されており、戸車や引き手をこだわって選ぶことで、快適な使い心地が得られます。
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