陸屋根とは?メリット・デメリットを解説
良い家をつくりたい。
陸屋根とはどういう意味ですか?
建築とインテリア研究家
陸屋根とは、勾配がなく平らな屋根のことです。
良い家をつくりたい。
それだと、勾配がある屋根と比べてどんなメリットがありますか?
建築とインテリア研究家
施工費用が安価なのと、屋根の上を屋上として利用できるというメリットがあります。
陸屋根とは。
建築用語の「陸屋根」は、平面的な屋根のことを指します。勾配のある屋根に比べると、施工費が抑えられるだけでなく、屋上として活用することも可能です。
陸屋根の定義
-陸屋根の定義-
陸屋根とは、ほぼ水平に作られた屋根で、勾配が5度以下となっています。一般的には、RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物に採用され、屋上にテラスや庭園を設ける場合などに利用されます。
陸屋根のメリット
陸屋根のメリットとしてまず挙げられるのが、その独特な美しさです。フラットでシンプルなデザインが、洗練された外観を演出します。また、屋上を有効活用できるため、テラスや庭園として使うことで生活空間を広げることができます。さらに、通常の屋根に比べて構造が単純なので、建設コストを抑えることができます。また、メンテナンスが容易で、定期的な点検や清掃が容易に行えます。
陸屋根のデメリット
-陸屋根のデメリット-
陸屋根は、そのフラットな構造により、いくつかの欠点もあります。まず、雨水の排出が悪いことが挙げられます。一般的な勾配屋根とは異なり、陸屋根は水が滞留しやすいです。そのため、適切な排水システムが設置されなければ、雨漏りや水たまりが発生するおそれがあります。
もう一つのデメリットは、夏場の蓄熱です。屋根の表面は太陽光を吸収するため、夏場は室内が暑くなりやすくなります。断熱材や日除け対策など、適切な対策を講じないと、住み心地が悪くなる可能性があります。
さらに、メンテナンスが難しいことも陸屋根のデメリットです。勾配屋根のように簡単にアクセスできないため、清掃や修理が困難な場合があります。特に、雨樋の詰まりや防水層の劣化などは、専門業者に依頼する必要があるかもしれません。
陸屋根の施工方法
陸屋根の施工方法としては、大きく分けて2つあります。
1つ目は、コンクリート造です。コンクリートを直接屋根に打設し、強度を確保します。耐久性と耐火性に優れていますが、重量が重くなり、勾配が取れないため、排水性に課題があります。
2つ目は、軽量鉄骨造です。軽量鉄骨を骨組みとして組み、その上を断熱材や防水シートなどで覆います。軽量で耐震性に優れています。勾配を設けることができ、排水性にも優れています。ただし、コンクリート造と比べて耐久性が劣る傾向にあります。
陸屋根の活用アイデア
陸屋根の活用アイデア
陸屋根は、フラットで開放的な空間をもたらしてくれます。このユニークな特徴を生かして、さまざまな方法で活用できます。例えば、緑化することで屋上緑化となり、省エネ効果やヒートアイランド現象の緩和に貢献します。さらに、屋上菜園やガーデニングを楽しんだり、バーベキューやパーティーを開催したりして、アウトドアリビングとして活用するのもおすすめです。また、ソーラーパネルを設置してエネルギーを創出したり、雨水を貯留するタンクを設置して有効活用したりするなど、機能性も兼ね備えた活用が可能です。