蓄電池とは?仕組みや種類、住宅用蓄電池のメリット

良い家をつくりたい。
先生、「蓄電池」ってなにですか?

建築とインテリア研究家
蓄電池とは、充電することで繰り返し使える電池のことだよ。携帯電話やノートパソコンでも使われていて、『バッテリー』とも呼ばれるんだ。

良い家をつくりたい。
へー、そういうことなんですね。じゃあ、住宅用蓄電池ってどんなものですか?

建築とインテリア研究家
住宅用蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせて使われることが多くて、太陽光で発電した電気を貯めておくことができるんだ。そうすると、電気代を節約したり、停電時にも電気が使えるようになるよ。
蓄電池とは。
「蓄電池」とは、充電して電池として利用できるもので、放電後も繰り返し充電して使用できる電池のことです。日常的には「バッテリー」と呼ばれることが多く、携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラ、シェーバーから、ハイブリッドカーや電気自動車など、さまざまな用途で使用されています。
近年では、住宅でも太陽光発電システムやスマートハウスの普及に伴い、「住宅用蓄電池」が電気メーカーなどから販売されています。多くは太陽光発電システムとの連携機能や、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を備えており、電力消費量などのモニタリングや、効率的な電力管理を可能にします。これにより、光熱費の削減が期待できます。
蓄電池とは?仕組みと種類

蓄電池とは、電気を化学エネルギーとして蓄え、必要に応じて放出する装置です。一般的にリチウムイオン電池や鉛蓄電池といった二次電池が用いられます。セル(電池モジュール)を直列または並列に接続することで、所定の電圧と容量を確保します。蓄電池は、再生可能エネルギーの蓄積やUPS(無停電電源装置)など、さまざまな用途に使用されています。
住宅用蓄電池のメリット

住宅用蓄電池を導入することで、停電時への備えという大きなメリットが得られます。停電が発生しても、蓄電池に貯めた電力を利用することで、一定期間は電気を供給し続けることができます。これは、緊急事態や災害発生時に特に重要で、生活を維持したり、医療機器を稼働させたりすることができます。また、電気料金の削減もメリットの一つです。貯めた電力を深夜などの電気料金が安い時間帯に利用することで、トータルの電気代を節約できます。さらに、太陽光発電との相性が良いことも特徴で、日中に太陽光発電で発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間や曇りの日に利用することができます。これにより、太陽光発電の有効活用ができ、エネルギー自給率の向上にもつながります。
太陽光発電システムとの連携

住宅用蓄電池は、太陽光発電システムと連携して、昼間の太陽光発電の余剰電力を貯蔵し、日没後や夜間など、発電量が不足する時間帯に電力を供給することができます。これにより、太陽光発電の自家消費率を高め、電気代の節約につながります。また、停電時には非常用電源として利用でき、災害時でも安全かつ快適な生活を送ることが可能です。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の活用

住宅における蓄電池の活用をさらに効率よく行う手段として注目されているのが、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)です。HEMSは、住宅内のエネルギー消費をリアルタイムでモニタリングし、蓄電池の充放電を最適制御するシステムです。
HEMSを導入することで、以下のメリットが得られます。
* エネルギー消費の見える化住宅内の家電や設備の消費電力をリアルタイムで把握できます。
* 自動制御による最適な充放電電気が余っているときは蓄電池に充電し、電気が足りなくなると自動で放電し、エネルギーを効率的に管理できます。
* ピークカットによる電気代の削減電力需要が高まる時間帯を避けて蓄電池からの放電を行うことで、電気料金が高いピーク時の電力消費を抑えられます。
光熱費削減への期待

住宅用蓄電池には、光熱費削減への高い期待が寄せられています。蓄電池は、昼間の発電量の多い時間帯に余った電気を貯蔵し、夜間など電力需要が高い時間帯に利用することで、電力会社からの電力購入量を減らせます。これにより、電気代の節約が期待できます。さらに、太陽光発電システムと併用することで、自立したエネルギー源として活用でき、光熱費を大幅に削減できる可能性があります。