揚幕って何?劇場空間を彩る重要な幕

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揚幕って何?劇場空間を彩る重要な幕

良い家をつくりたい。

先生、『揚幕』ってどういう意味ですか?

建築とインテリア研究家

『揚幕』は、劇場で花道の奥や上席にかかる幕のことだよ。

良い家をつくりたい。

「上席」って何ですか?

建築とインテリア研究家

「上席」は、劇場で客席の一番後ろにある席のことだよ。歌舞伎では、花道に対して正面になる座席を指すことが多いね。

揚幕とは。

演劇用語としての「揚幕」は、舞台の上部、客席から見て花道の奥にかかる幕です。演者の出入りや場面転換に用いられます。

揚幕の意味と由来

揚幕の意味と由来

揚幕とは、劇場空間において、場面転換や幕間などに使用される、大きな幕のことです。その歴史は古く、17世紀初頭に歌舞伎芝居が誕生した頃から使用されていました。当初は「上げ幕」と呼ばれ、舞台と客席を仕切るために用いられていました。

語源は、当時の舞台が地べたに作られていたことから、幕を吊り上げることで舞台を「上げる」という意味があったと考えられています。その後、幕が場面転換や舞台セットの隠蔽にも用いられるようになり、「揚幕」と呼ばれるようになりました。

歌舞伎における揚幕の役割

歌舞伎における揚幕の役割

歌舞伎における揚幕の役割

揚幕は、歌舞伎において舞台と客席を仕切る重要な幕です。開場前や幕間に舞台を隠すだけでなく、演者が出入りするための通路としても機能しています。また、舞台上に奥行きの錯覚を与える効果もあり、観客に臨場感ある空間体験を提供します。

揚幕は通常、豪華な刺繍や絵柄が施され、演目の世界観や時代設定を表現しています。また、幕の上げ下げは太夫や連込と呼ばれ、演者や演出家の指示に従って行われます。幕の上げ下げのタイミングやスピードは、舞台の演出や観客の期待感を高める上で重要な役割を果たしています。

揚幕のデザインと装飾

揚幕のデザインと装飾

揚幕のデザインと装飾

揚幕は、単なる仕切り幕ではありません。劇場空間を彩る重要な装飾品です。伝統的な揚幕は、豪華な織物や刺繍で飾られ、演目の雰囲気を表現しています。例えば、歌舞伎の揚幕には、演目の登場人物や物語をモチーフにした絵柄が描かれています。また、現代演劇では、より抽象的なデザインや、演目のテーマを喚起する色や素材が使用されることもあります。揚幕は、舞台と観客席の間に独特な境界線を作り出し、舞台上の空間と現実世界の空間の橋渡しをします。

揚幕が演出する劇場空間

揚幕が演出する劇場空間

揚幕は、劇場空間を華やかに彩る重要な幕です。舞台と客席を仕切る幕として機能するだけでなく、演出効果を高める役割も担います。

揚幕が開くと、観客は舞台上に広がる世界に一気に引き込まれます。それは、現実の日常から異なる、非現実的で幻想的な空間へと導く瞬間です。揚幕は、舞台と客席の境界線を曖昧にし、観客を演出された世界に没入させます。

さらに、揚幕の色や柄、素材がドラマチックな効果を生み出すこともあります。赤の揚幕は情熱や緊張感を、青の揚幕は涼しさや清々しさを演出できます。また、金糸で刺繍された豪華な揚幕は、特別な祝祭の雰囲気を作り出すでしょう。

現代における揚幕の活用

現代における揚幕の活用

現代における揚幕の活用

現代では揚幕は、単に舞台を隠すためのものだけでなく、劇場空間を彩る重要な要素として活用されています。現代演劇では、舞台と客席の間に視覚的な境界を設け、観客の想像力を掻き立てるために、さまざまなデザインや素材の揚幕が用いられています。

また、揚幕は劇場空間の雰囲気を演出するために使用されます。例えば、暗幕を使用することで暗い格調高い雰囲気を作り出すことができ、明るい色の幕を使用することで明るい楽しい雰囲気を演出できます。さらに、投影機を使用したプロジェクションマッピングなど、テクノロジーを取り入れた演出との組み合わせによって、揚幕は観客に忘れられない体験をもたらします。

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