水抜き穴とは?仕組みと設置義務

良い家をつくりたい。
先生、水抜き穴ってなんですか?

建築とインテリア研究家
水抜き穴とは、擁壁に設けられた穴で、敷地内の雨水を土の中に抜く役割があります。

良い家をつくりたい。
擁壁ってなんですか?

建築とインテリア研究家
擁壁とは、斜面や傾斜地などを支えたり、土砂が崩れるのを防ぐために設けられる構造物のことで、壁のような形をしています。
水抜き穴とは。
「『水抜き穴』は、住宅やインテリア用語で使われる言葉です。敷地内の地面に浸透した雨水を排出するために、擁壁(土地の高低差を埋めるための壁)に開けられた穴を指します。擁壁で造成された土地や斜面では、大雨が降ると鉄砲水が発生するおそれがあるため、水はけをよくするための工夫が必要です。
具体的には、宅地造成等規制法施行令第10条で、壁面の面積が3平方メートル以内ごとに、直径7.5センチメートル以上の水抜き穴を1つ設置することが義務付けられています。また、この規定以外の区域でも、この規定を参考に設置されるケースが多いです。」
水抜き穴の定義

水抜き穴とは、建物の基礎や壁などの、雨水や湿気の影響を受けやすい部分に設けられる開口部のことです。この穴は、建物の内部に湿気が侵入したり、水が溜まったりするのを防ぐ役割を持ちます。雨水が基礎内部に浸入すると、腐食やカビの発生につながる恐れがありますが、水抜き穴があれば、雨水が流れ出して建物を傷めるのを防げます。特に、建物の基礎部分には水抜き穴が設置されることが義務付けられています。
水抜き穴の役割

水抜き穴の役割とは、建物の基礎部分に設けられた開口部のことで、湿気や雨水などの水分を建物外部へ逃がす役割を担っています。基礎が水分を含むと腐食や劣化を引き起こし、建物の耐久性が低下する原因となります。水抜き穴は、基礎内の水分を除去することで、建物の強度と寿命を維持します。また、換気を促進する役割もあり、基礎内の湿気を排出してカビや腐朽菌の発生を防ぐ効果もあります。
水抜き穴の設置義務

水抜き穴の設置義務
建築基準法では、各部屋の換気扇設置義務が定められています。換気扇が稼働していないときや停電時にも、部屋の換気を行うために、外壁に水抜き穴を設置する必要があります。この義務は、結露の発生によるカビや腐食などの問題を防止し、居住者の健康と建物の耐久性を確保するためです。具体的には、外壁の高さの1/2以上の高さに、面積が200平方センチメートル以上の水抜き穴を設ける必要があります。ただし、結露が発生しない構造を採用している場合や、機械換気システムが常時稼働している場合は、水抜き穴の設置義務が免除される場合もあります。
水抜き穴を設置する場所

水抜き穴を設置する場所に関してですが、ビルやマンションの上階部分でバルコニーやベランダがある場合は、それらの出入り口付近に設置をすることになっています。また、雨水や融雪水の流れ込みやすい場所、例えば、外壁のつなぎ目やサッシの周りにも設置をすることが有効です。さらに、軒先や雨樋などの雨水が集中する箇所に設置をすることで、雨水の侵入を防ぐことができます。
水抜き穴の設置方法

水抜き穴の設置方法は、建物の基礎に穴を開けることです。この穴は、建物から水を排出するために、地盤面より低い位置に設置されます。穴の大きさは、建物の規模や構造によって異なります。穴の周囲には、水の流れを妨げないよう、砂利や砕石を敷き詰めます。また、穴を塞がないように、蓋やメッシュを設置することが推奨されています。これらの措置を講じることで、建物に雨水や地下水が浸入するのを防ぐことができます。